あれこれ欲しくなったときどうしたらいい?

SNSで「キラキラ投稿」をどうしても見てしまいます
SNSが普及して、ずいぶん経ちました。私もSNSを利用していますので、日々、様々な投稿を目にします。
「キラキラ投稿」とは、SNSの魅力的な投稿のことで、わかりやすくいえば、皆が羨むような状態を発信している投稿です。一度そのような投稿を見てしまえば、似たような投稿がタイムラインに出てきやすいようにSNSは設計されているので、どうしても目に入ってきてしまいますよね。
かくいう私も、キラキラ投稿を見て、「世の中には、こんなに素敵な靴があるんだ!履いてみたい!」と思い、調べてみたら、あまりにも高くて、とても買えるものではなくガッカリしたことが、以前はよくありました。そして、その靴を履いている美しい女性を羨ましく思いました。
どうしたら満足できるのか
仏教には「少欲知足」という言葉があります。意味は、欲が少なくわずかばかりで満足することです。大きすぎる欲は自分を苦しめます。大きい欲を満たすには多くの物が必要であり、小さな欲は少ない物で満たすことができます。
まずは、必要な物と欲しい物を分けて考えることが大切だと思います。必要な物は、生活必需品ですから削ることはできません。今欲している物が、必要な物なのか、ある種嗜好品であるのかを整理すると、嗜好品のほうは数を減らせることがわかるはずです。必要以上の欲があることを自覚して、その欲をできるだけ小さくすることが大切です。その上で、私が心がけていることがあるのですが、嗜好品が欲しくなった時に一週間考える時間を置きます。一週間の間に冷静に考えて買う必要がないという判断に至ることも多いです。
なぜあれこれ欲しいと思うのか?
あれこれ欲しいと思うのは、周囲の人、特に自分と同年代の方と比較してしまうからだと思います。SNSで友人と繋がっていれば、「この人はあれを持っている」「あの人は高そうな食事をしている」というように、実際に交流がある友人のキラキラした生活が目につきます。特に、同年代だと、「自分もそのような体験を得られる可能性があるはずなのに得られていない」という劣等感から、本当に欲しいもの、必要な物ではなく、自分という存在を大きく誇示できるようなものを欲しくなることもあると思います。世界長者番付第一位のイーロン・マスクに本気で嫉妬する人は少ないですが、身近な友人に嫉妬してしまうのが、その証拠です。
本当に心が惹かれた物を手に入れたいと思う時には、そのために気持ちが一直線になるので、あれこれ欲しいという見境のない物欲は湧きづらいですよね。
自分にないものを数えるより、今、自分の手元にあるものを数えてみてはいかがでしょうか? 既に意外と沢山のものを持っていることに気づくと思います。

文 龍岸寺徒弟・樋上陽香