イベントレポート念持仏造立教室

メイドくーたんによる❤️念持仏造立教室開催レポート!第四回〜お厨子建立&開眼法要編〜

メイドくーたんによる❤️念持仏造立教室開催レポート!第四回〜お厨子建立&開眼法要編〜

仏具系ポップユニット「佛佛部」がお送りする「念持仏造立教室」
仏像づくりの一連の工程を全て体験できる、超豪華ワークショップ!

第一回「木彫編」、第二回「漆塗り編」、第三回「金箔押し編」を経て・・・ついに、最終回!
お厨子建立&開眼法要編です!


今回も、メイドくーたんが開催レポートをお送りします!


第四回の講師、お一人目は、宮大工集団「有限会社 匠弘堂」の横川総一郎さん。
宮大工の職人さんも一緒にお越しくださいました。

匠弘堂オリジナルのハッピ姿が素敵✨

机の上には、何やら立派な箱が。

中から出てきたのは・・・なんと、匠弘堂さん謹製のお厨子キット

ここでしか手に入らない、念持仏さま専用のスペシャルお厨子です!

扉はマグネットで開閉可能!細部までこだわりが詰まっています。

無垢材ならではの味を楽しんでください」と横川さん。

無垢材とは、木から切り出したそのままの材のこと。
自然のものなので、反りや曲がりがあります。それもまた、味わい・・・。

そしてこのお厨子、社寺建築に欠かせない「吉野桧」を贅沢に使って作られています!
険しい環境のなかでゆっくりと育つことで、年輪が詰まり、長いあいだの保存にも耐えうる強い材になるのだとか。
(こちらの紹介動画も参照!➡︎https://youtu.be/rubeEujJQrU

まずは、宮大工さんたちが実際に行うのとおなじ「仮組み」の工程から。
事前の入念なシミュレーションがとっても大事!

全体が問題なく組み上がることを確認したら、お次は扉部分の材に「カンナがけ」をしていきます。
ここは、勢いとスピードが大事です!
多少の歪みは気にせず、おおらかに構えることがコツとのこと。

カンナをかけたあとの表面は、つるすべなめらかに・・・✨

削りたての「カンナくず」はとってもいい匂い!持って帰られた参加者さんも。

職人さんのレクチャーを受けながら何度も練習するうちに、みなさんどんどん上達されていました✨
これには横川さんも感動!
「明日から即戦力でうちに来てもらいましょう」と、まさかのスカウト?!も飛び出しました。

宮大工さんたちの実際の仕事風景も見せていただきました

作業の合間には、宮大工の裏事情や、匠弘堂さんの大切にしていることなど、
さまざまなお話もお聞かせいただきました。


最初から電動工具に頼るのではなくまずは「手道具」をつかうこと、「自分の道具を持つ」ことの重要性など、「単にモノができればいい」というのではなく、中身の部分、伝統を守っていく「ものづくり」の真髄についても触れされていただいた豊かな時間でした。


そして、扉の開閉のために、回転軸側の角をカンナで「面取り」していきます。

もくもく・・・
ばっちり、綺麗な曲面になりました〜!

最後に、全体を組み上げて、ライトを設置!

「ありがたい感じが増しますね〜」と参加者さん。
裏返せばショーケースにもなる、リバーシブル仕様!
アイデアがすごすぎる〜!

見事、「竣工」!

木目の美しい仕上がりにうっとり〜

しかし、実はこのお厨子・・・まだ、「完成」ではないんです!

最後の仕上げのためにお越しくださったお二人目の講師は、
錺金具を扱う「株式会社竹内」の竹内直希さんです。

実際の作例もたくさん見せていただきました。
これらの美しい紋様も、すべて手仕事でつくられています・・・!

「ぼくたちの仕事を説明するのにこれほど最高な場所はありません」と竹内さん。
確かに、龍岸寺本堂をじっくり見てみると、「華鬘」や「釘隠し」をはじめ、たくさんの錺金具にあふれています。

職人さんの実際の制作風景も、動画で覗き見させていただきます。
紋様を刻んでいく熟練の手捌き、かっこよすぎる・・・!

錺金具について教えていただいたあと、先ほどできあがったお厨子の扉に実際に取りつけていきます!

錺金具を取りつける上で重要なのは、一見線対称のように見える柄にも「上下」があるということ。


「根ざし」といって、花や蔓の柄のスタート部分である「根」の部分は、かならず「下側」に来ているんだそう。
みなさんも、これから錺金具をご覧になるとき、柄の上下に注目してみてはいかがでしょうか?

釘が細くて小さいので、曲がらないように集中力が必要です!

そして・・・ついに、お厨子の完成です!

最後に、仏さまにお御霊を入れるための「開眼法要」が執り行われました。


この日、龍岸寺の池口龍法住職がやむを得ない事情により臨席することが叶わなかったため、
代理として山添真寛上人がおつとめをしてくださいました。

ご本尊の前に並んだ、みなさんの念持仏たち・・・。

法要のなかには、池口住職の思いが託されていました。
「仏・法・僧」の「三宝」を篤く敬い、「むさぼり・いかり・おろかさ」の「三毒」をいましめること。
仏さまのご加護を受け、ともに生きていくための心がまえが、ことばにあらわされています。

皆さんが心を込めて作られた念持仏は、単に拝む対象というだけではなく、
自分自身のこころも整えていくためのものであるように思いました。

「灌頂」 作法を授かります
お地蔵さまへの「開眼」作法
最後に、皆さんでお念仏をお唱えします

「お地蔵さまをはじめ、仏さまの加護を受けて⽣きていると感じるとき、私たちは前向きに願いを持って⽣きられるようになります。自らの心を耕し、日々接する人たちの心も耕し、前向きな生活をお過ごしいただくように念じ申し上げます」
との池口住職のおことば。
思いをこめてつくられた念持仏さまが、きっと日々の救いとなっていくことと思います。


不安定な世の中だからこそ、静かに祈る時間を持つことが大事なのではないか、というアイデアからスタートしたこの「念持仏造立教室」企画。
全4回のなかで、バトンをつないできた職人さんたちの心も、そこには込められています。
木から彫りあげ、漆を塗り、金箔を押して仕上がった仏さまをお納めするお厨子を建立し、
法要をおつとめして、これからともに過ごしていく日々も含めて、本当の「完成」を迎えました✨

講師 宮大工集団「有限会社匠弘堂」・横川総一郎さんより

いよいよ最終回、本日初っ端は今まで作ってこられた仏様を安置する「お厨子建立」です。
吉野桧の木肌をじかに感じていただけるよう少し体験内容を変え、ご自分で扉板を鉋がけしていただきました。
2回の鉋がけ練習で皆さん上手にコツをつかんで、本番は私もびっくりするほどの仕上がり具合でした。
吉野桧の鉋屑から良い香りがただよい、お持ち帰りされた方も!(笑)
そして宮大工さながらの仮組みをしてからの本組みで、無事完成(竣工w)した時の皆さんの笑顔、最高でしたね。
私も皆さんと同じく、建築が竣工した場合と同じような感動体験をさせていただきました。

講師 錺金具「株式会社竹内」・竹内直希さんより

前半は錺金具の歴史や作り方などをお話させていてだきました。
これから神社仏閣などに訪れた際には、錺金具のことも気にとめて見ていただければ嬉しいです。
後半はお厨子に錺金具を取り付けていただきました。
錺金具を取り付けるということは本来、極楽浄土を表したり、神社仏閣の美しさを引き立たせることで、人々の心を癒やしたりする効果があります。
錺金具を取り付けたことで、少しでも皆さんの心の癒やしになっていれば幸いです。

龍岸寺・池口龍法住職より

仏具職人の皆さまの力を借り、心の支えとなる仏さまをご家庭に迎えていただくこのワークショップを、龍岸寺の本堂で開催できたことを大変うれしく思っております。「お寺離れ」が叫ばれて久しいですが、コロナ禍で自らの命が脅かされているいま、もっとも必要とされるのは、祈る心にほかなりません。最後、開眼法要に立ち会えなかったことは残念でしたが、お寺の御本尊の前で見守られながら仏具文化の粋を学んだ4日間は、きっと大きな糧になることだろうと思います。皆さまのこれからの日々が、念持仏に守られて健やかに過ごされていくことを、心より願っております。

以上で、「念持仏造立教室」第1期の開催レポートは完結となります!

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました🙏✨
これから念持仏さまたちとともに、心穏やかな日々を過ごされるようお祈り申し上げます。

そして、ここまでレポートを読んでくださった皆さまも、ありがとうございました!
佛佛部メンバーみんなで作り上げたワークショップ、すこしでも雰囲気が伝わっていれば幸いです。

こちらの「念持仏造立教室」は、第1期に引き続き第2期もすでにスタートしており、
さらには第3期もすでにご予約が埋まっております。
第4期以降の続報についても、発表をお待ちください。

また、ワークショップだけでなく、今後もさまざまな楽しいことを企画していく予定ですので、
是非いろいろなところで「佛佛部」とご縁を結んでいただければと思います!

引き続き、佛佛部の活動にご注目ください♪

メイドくーたん

執筆メイドくーたん

龍岸寺にお仕えするメイドです。
皆様とともに仏教文化を学び、人類の営みに萌え、「佛議」を醸してまいります!
修士(文学)/イラストレーター