お寺の日々シングルファザー住職の育児日記

親子でYouTuber

親子でYouTuber

休校期間中にも幸せな出来事はある。そのひとつが朝のおつとめを一緒にできることだ。

学校があると、どうしても朝のおつとめに子供を誘う余裕がない。

私自身、夜遅くまで原稿書いたり、アイドルたちの相談に乗ったりしてると、朝起きるのがしんどい(お坊さんらしからぬ発言すみません)。で、起きたら早々に子供のご飯を準備しないといけない。そんなことやってると、あっという間に集団登校の時間……。

土日は少し時間がとれそうなものだが、野球の練習があるために、基本的に同じようなスケジュールだ。

でも、それはまあ言い訳である。

仮に親子みんな早起きして、おつとめする時間があったとしても、おつとめに誘ったら「えーめんどくさい」「ごほうびくれる?」と言われる。うちの子供たちがことさらわがままだというのではなく、どこの家庭でもたぶん親の言うことは聞きたがらないはずである。

でも、スタッフが来る日は違う。

龍岸寺では、朝、スタッフが来ると、住職の後ろについておつとめをする習わしになっている。で、どういうわけか子供たちもこれには嫌がらず参加する。そのあとの庭の掃除も喜んで手伝う。不思議なものである。やっぱり親だけでは子供は育たない。「地域で子育て」みたいな考え方の大切さをつくづく感じる。

おとといも、スタッフも子供も一緒におつとめしていた。息子のほうは日ごろからよく一緒に月参りに連れて行っているので、お経もしっかり唱えられる。その様子を見たスタッフが「あ、これはYouTubeのコンテンツにいい!」とひらめいた。私ももちろん「いいねー」と悪ノリした。

息子は、最初かなりモジモジしていた。YouTubeデビューの誘いも、私が言ったところで聞かない。なので、スタッフに任せて繰り返し説得してもらった。すると、徐々に乗り気に。「自分がYouTuberになる」というのはやはりそそられる話なのだろう。最終的にはきちんとギャラ(おこづかい)の交渉をして、出演交渉がまとまった。

やるとなったらクオリティは譲れないところ。テイクを何回も何回も繰り返し、なんとか撮影終了。 収録後、「お父さんがいつも動画撮られてるときの気持ちがわかった」と、息子が言ってきた。YouTuberとして(お互いまだ1本撮っただけなのに)、仲間意識が芽生えたらしい。

私だって動画撮られるのもチェキ撮られるもの恥ずかしいんですよ。子供たちが見てるときはなおさら!

さてさて、デビュー動画、どんな作品に仕上がったのか。近々アップしますので、龍岸寺ナムナムTVをチャンネル登録してお待ちください!!