山添真寛 ぼちぼち日記

ふんばる選手権大会

実は昨年末より、お寺の中庭にある紅葉の葉っぱの観察?をしておりました。紅葉の葉っぱがどうなっているかという観察ではなく、どの葉っぱが最後まで残るかなと観察しておりました。

年の暮よりどんどんと散っていく中、この1月には3枚の葉っぱが残っていたのです。高い所にある高高(たかたか)紅葉一枚、そしてもう一つは寄り添うように2枚の葉っぱが残っている夫婦(めおと)紅葉。それぞれに勝手に名を付け、私は陰ながらこの夫婦を応援いたしました。

そしてある日、ついに最優秀ふんばり葉っぱさんがきまりました。残念ながら夫婦紅葉チームは散る時も一緒で見事仲良く共に散っていたのでした。

残った高高紅葉は冬の青空のもと、降り注ぐ太陽の光を浴び、サンサンと輝き、紅葉の木を我が城のようにそこに君臨していたのでした。

そして今、すべてが散り、主を亡くした木は細々とまだ先の春の光を、そして次回選手権の始まる秋をまつのみとなっているのでありました。

こんな小さな楽しみを作務の合間にやっているのです。

いと楽しきや。