2015年9月の法要・イベント案内
9月23日(祝) 秋季彼岸法要と宇宙箱舟ワークショップ
夕陽が真西に沈むはるか彼の岸に極楽浄土を想うのが、昔からのお彼岸の風習です。この世は苦しみに満ちていたとしても、せめてあの世は幸せな世界へと行きたい――このような願いを抱いて、日本ではお彼岸の季節に西方を眺めてきました。
今日では、夕陽の向こう側の世界が科学的に解明されてきています。かつて極楽浄土があると思われた地に私たちが降り立つ日も遠くないかもしれません。
そこで、彼岸法要には京都大学大学院総合生存学館准教授の磯部洋明さんをお迎えし、私たちが宇宙に移り住むときのことを話し合ってみます。カードを用いて行う「宇宙箱舟ワークショップ」は、小さなお子様からお年寄りまで楽しんでいただけます。ご家族そろってご参詣くださいませ。
日時 平成27年9月23日(祝)
午後1時 秋季彼岸法要
午後2時30分 宇宙箱舟ワークショップ
午後3時30分 対談 磯部洋明×池口龍法
午後4時 終了(質問コーナー)
参加費:無料(予約は不要です。お気軽にお越しください。)
宇宙箱舟ワークショップとは――
「宇宙に引っ越しするなら、どんな動物をつれていく?」
『宇宙箱舟ワークショップ』は、 宇宙へ引っ越しする箱舟に載せる生き物を選ぶ作業を通じて、環境、生物多様性、文化の多様性など 様々な科学的、社会的な問題について考えるために、小中高校の先生たちと、大学の教職員、 学生が一緒になって開発したプログラムです。
この教材には、正解はありません。
限られた大きさの宇宙箱舟で連れていくべきベストの生態系が何かは誰にも分かりません。 しかし、みんなで宇宙箱舟を考えてみると、生き物のつながりや地球環境の大切さに気付きます。 一方、私たちの知っている日常世界と極端に異なり、人間の生存そのものが脅かされる、 そんな宇宙への移住という視点から見ると、「環境を守る」「多様な生態系」といった、 普段何気なくよいものと考えられていることも、違った意味を帯びてくることがあります。 人間の価値観や倫理の見直しまで迫られることもあるかもしれません。
宇宙箱舟ワークショップでは、4人から6人程度のグループで話し合いながら、 自分たちだけの「宇宙箱舟」をデザインしてみます。 その過程を通じて、小学生から大人まで、それぞれの段階に応じた学びや気づきが得られるはずです。
※ さらに詳しくは、京都大学宇宙総合学研究ユニットのWebサイトをご覧ください。