2017年3月の法要・イベント案内
3月19日(日)13時~16時 春季彼岸法要と映画「東日本大震災と仏教」上映
東日本大震災から早くも6年が経ちました。昨年末に宮城・岩手県の沿岸部を取材のために訪れるご縁をいただきました。少しずつ復興は進んでいるようで、盛り土が済んだ区域では新しいマンションが立ち始めていました。現地の僧侶の話によれば、「ようやくお仏壇をお祀りできる環境になり、開眼供養の依頼も増えている」ということでした。しかし、盛り土工事が終わるまでは自宅の再建に着手できず、仮設住宅での生活を余儀なくされている方々もいらっしゃいました。
あの巨大な震災が遺してくれた教訓の一つは、お寺はやはり地域の要(かなめ)であり、人間が心の復興を果たしていくときには、先祖供養やお祭りが欠かせない、ということだと思います。
気仙沼の浄念寺では、津波があった直後から、「お寺に行こう」と声をかけあって地域の人々がやってきて、その人数は三百人にものぼったそうです。また、浄念寺で行われている盆踊りは、いまや震災以前よりもにぎわっていると聞きました。
さて、そのような浄念寺の姿をはじめ、広く沿岸部のお寺を震災直後から約半年間かけて取材して記録した一本のドキュメンタリー映画があります。ドイツ人のティム・グラフ監督(ハイデルベルク大学日本宗教研究員)による「東日本大震災と仏教」です。監督は震災七回忌の法要に合わせて来日中ですので、当山の春季彼岸法要にお越しいただき、映画上映(日本語字幕付き)と対談を行う運びとなりました。
大勢のご参加をお待ちしております。
春季彼岸法要 平成29年3月19日(日)
午後1時 春季彼岸法要
午後2時30分 映画上映「東日本大震災と仏教」
午後3時30分 対談 ティム・グラフ氏×住職
午後4時 閉式
参加費:無料(予約は不要です。法要でのご回向をご希望の方はあらかじめお申し込みください。)