お寺の日々

学生さんたちが写経体験会を開いてくれました

学生さんたちが写経体験会を開いてくれました

9日(土)、下京を盛り上げようとする学生さんたちの団体「プロジェクトRaShiSa」さんが、「写経体験&住職座談会」を開いてくださいました。

学生さんから「写経体験をやりたい」という提案があったとき、ちょっと不意を突かれました。いつも変わり種の提案ばかり受け入れているせいでしょうか、地味な提案にも感じてしまいました。大変失礼いたしました。

情報があふれかえっている時代なので、「無心になりたい」というニーズがあり、写経への期待値も高いんでしょうね。

龍岸寺ではずっと写経会を開いていませんでしたから、ちょっと反省…。

当日参加された学生さんも、スタッフの学生さんも、皆さん心を込めて写経と写仏を体験し、心の奥まで晴れやかな気分を味わっていただけたようでした。

学生さん限定のイベントだったので、世代間のギャップもなく、会話が楽しく弾みました。

悩みもやはり共通するようで、座談会では就活への悩みやら、日々のささいなモヤモヤやらについて、お互いにアドバイスを送って励まし合ったり。

先に就職が決まった友達がSNSに自慢げに投稿したのがタイムラインに流れてきて、「自分はどうなるんだろう」と不安に駆られる――現代特有の悩みですね。お寺に来て、少しの時間だけでも日常を離れていただくのは、意味のあることだなぁと思いました。

京都は「学生の町」とよく言われます。コロナも明けましたし、学生さんとうまく関わりながら、お寺づくり、地域づくりを進めていきたいと思っています。

※プロジェクトRaShiSaは、大学生を中心として、下京を盛り上げようと活動する「下京ローカルグッド」から誕生した団体です。京都の大学生に本当の「京都らしさ」を語ってもらえるように活動しています。