お寺の日々シングルファザー住職の育児日記

シンパパ住職の夏のサバイバル、終了

シンパパ住職にとって、もっとも過酷なシーズン。

それがお盆。

棚経の檀家参りだけでも、これだけ暑いとじわじわ体力削られていくのに、そこに追い打ちをかけるように、子供の夏休み対応が……。

毎年乗り越えられるかどうか、正直なところ不安。気分は完全にサバイバルゲーム。

「今年は夏休みが短かったから楽でしたよね?」

って言ってくれる人もあった。でも、夏休み(京都市は8月1日~23日)は、がっつりお盆(8月1日から15日まで棚経)および地蔵盆(今年は8月22日、23日)の超ハイシーズンと完璧に重なっているから、かえって悲劇。7月の終わりから夏休みが始まっていれば、そこに家族旅行の予定を組める。しかも、夏休みは短いけど、自由研究含め宿題はしっかり出されているから、「宿題やりなさい!」の怒声が余計に響き渡ることに……。

「お母さんとかヘルプで頼んだら?」

と気遣ってくれる人もあった。でも、私の生まれたところもお寺。そこを切り盛りしている母にヘルプで来もてらったら迷惑がかかる。電車で来てもらったら、新型コロナ感染のリスクもともなう。お盆が終わるまでは、行き来を自粛すべきだという阿吽の呼吸があり……。

しかも、お盆、 お盆明けまで待ってもらっていた法事、その法事のあいだを縫って地蔵盆、夏休み期間中の子供の三食の準備、日々避けられぬ洗濯などの家事、さらには家族旅行(8月17日~18日)と、ギッチギチに予定が詰まっていても、人間の死というのは避けられずやってくるもので。今年は特にお盆にそういう巡りあわせのある年でした。

お盆が終わったと思ったらつかの間の休息もなく訃報。子供たちには「できるだけ早く出発するから、家族旅行ちょっと待ってて」と言い残して葬儀へ。火葬場から戻ってきたらすぐに、法衣からジーパンに履き替えて天橋立へと家族旅行へ。

そんななかでも、「いのりんピック」の動画あげたり、「送り火配信」をやったり(設定ちょっとミスって見苦しいところありましたが)、「地蔵盆配信」をやったり、と昨年までと違って攻めたコンテンツを提供で来たのは感慨深いかなぁ。子供の成長、そしてスタッフ力の充実も感じた夏でした。

昨日の地蔵盆配信も実は、地蔵盆、法事、お通夜の読経終わって帰って来てからの一コマ。私が不在のあいだにもセットを着々と組んでくれていたスタッフに心から感謝。

一夜開けて、お葬式も済み、この夏のシンパパ住職のサバイバルは一段落(訃報さえなければ)。

今日は祝杯モードでまったりとお酒飲んでこのブログを書いてます。

明日からはファン通信の制作や締め切りの近い原稿の執筆……。夏が終わってもサバイバルはまだまだ続く!?