龍岸寺は、元和2年(1616)、安井三(算)哲によって開かれました。
安井三哲は、僧侶としては無名ですが、徳川家康に仕えて囲碁を打った棋士として知られた人物です。
龍岸寺の門前の通りをかつて三哲通と呼んだのは、この人の名前に由来します。
そして、その長子が、渋川春海(1639~1715)。
天文の研究を重ね、日本初の暦となる「貞享暦」を制定し、その功績が認められて江戸幕府の初代天文方に任ぜられました。
龍岸寺は、渋川の屋敷跡を整備し、今日の姿になっています。
このような龍岸寺初期の歴史は、長く忘却されていましたが、近年になって大きな関心を集めています。
そこで、「超十夜祭2023」では、新たに書き下ろした「渋川春海一代記」を、琵琶と語りによってお届けいたします。この地に暮らして、空の彼方に想いを馳せ続けた天才の人生奇譚、どうぞお楽しみください。
■定員:40名
■参加費:一般 2,500円/檀信徒 2,000円 (高校生以下は無料)
■キャスト
尸童 (琵琶:中沢龍心 & かたりべ:満茶乃)
かたりべ 京の古典怪談師
満茶乃 (Masano)
高校時代に世阿弥の言葉と出会い、能の稽古が心の拠り所となる。
説話、伝承を元にした憑依的かたり口の古典怪談を得意とし『稲川淳二の怪談グランプリ』など各種メディアにも出演。
空果梨堂(Ukkaridoh&Co.)代表。プロダクションCURRY所属。
薩摩琵琶
中沢龍心(なかざわりゅうじん)
10代の頃よりシンガーとして様々なヘヴィメタル、ハードロックバンドで活動。2001年にヘヴィミクスチャーバンド【BOOZE】にDJ、マミュピレーターとして参加。全国流通CD発売、ライブツアーなどの活動を経て脱退。以降はDTMの分野で映画のサウンドトラック、ゲーム音楽、ボーカロイド作品等の制作に携わる。
薩摩琵琶との出会いをきっかけに、ベース、シンセサイザーなどすべての洋楽器を手放し、薩摩琵琶の演奏と琵琶歌に専念。2022年より弦城会 後藤幸浩に師事。
【超十夜祭とは】
「この世において十日十夜の間善行を行うことは、仏の国で千年間善行をすることよりも尊い」という『無量寿経』の言葉に基づいて室町時代より修せられてきた「十夜法要」。龍岸寺では2015年より念仏の祭典としてつとめています。本年は11月23日(木・祝)~25日(土)の三日間にわたり開催いたします。詳細はこちら。
イベント詳細
- 日時
- 2023年11月23日(木) 13:00~14:30
- 場所
-
龍岸寺
〒600-8247
京都府京都市下京区塩小路通大宮東入八条坊門町564 - 12:30
- 開場
- 13:00
- 開演
- 13:10
- 語りで味わう「渋川春海一代記」(尸童)
- 13:50
- クロストーク「龍岸寺初期の歴史を想う」(尸童×池口龍法(龍岸寺住職))
- 14:30
- 終演
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参加申し込み
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