社会と宗教の交差点に立って、さまざまなパースペクティ
世間の濁流の中には、便宜上枠づけられた【仮の答え】が氾濫しています。
人々はそれを「情報」や「知識」と呼んでありがたがりますが、果たして普遍的な【答え】というものは存在するのでしょうか。
ーーー “ 私にとって ” その【答え】とは一体なんなのか。
理由や意味、意義などを超えたところで自己の矛盾の狭間に信仰を落とし込む=「腑に落ちる」ことを志向するベクトルは、主観的な宗教経験の中に横たわっています。
それら主観を束ねる組織としての「教団」。
絶対的な価値観として与えられる「教義」。
ベクトルの延長線上にある「教化」。
「無常」の教えの中で、信仰を組織化すること、そしてそれを維持運営していくということの矛盾が、摩擦し続けています。
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第10回ぴゅあらんどのゲストには、真宗大谷派教学研究所の 名和 達宣(なわ たつのり)さんにお越しいただきます。
真宗寺院の長男として生まれた名和さんは、大阪大学で哲学を学んだ後、大谷大学大学院の真宗学専攻へ進まれました。
その後、自坊への帰寺、宗門における学校教育幹事職を経て、親鸞仏教センター(東京)にて清沢満之研究会を主宰し、「異領域間の対話」の可能性を探究してこられました。
現在は真宗大谷派教学研究所(京都)にて、近代教学の研究に努められています。
名和さん自身が感じてこられた、組織の抱える「業」と、そこに見出される希望。
切実な問題意識に起因する緻密な言葉が、とても分厚く実感を伴ったものとして響きます。
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渋滞する【仮の答え】による閉塞状態に陥りがちな組織に、【問い】という「一石を投じる」こと。それがもたらす波紋について。
そして、その連続によって紡がれてきた<近代> の潮流は、わたしたちの生きる【現代】にどう接続されているのか。
「清沢満之」とそれをとりまく戦時教学の流れから、信仰と組織のあり方について考えます。
ゆる〜くまったり、お茶でも飲みつつ、語らいましょう!
■会場:龍岸寺
〒600-8247京都市下京区塩小路通大宮東入八条坊門町564
■チャージ料:1,500円(学生 1,000円)
■ゲスト:名和達宣
※プロフィールは後日加筆します。
■定員:30名
■電話:075-371-0370(龍岸寺)
■お問い合わせはこちらから受け付けています。
※駐車場はございません。お車でのご来場はご遠慮くださ
イベント詳細
- 日時
- 2018年5月19日(土) 15:00~17:00
- 場所
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龍岸寺
〒600-8247
京都府京都市下京区塩小路通大宮東入八条坊門町564
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