Activity龍岸寺の活動

塗師・伊東泰範 わらべ仏漆塗教室

 

あなた自身の手で、仏像に漆を塗ってみませんか?

食器などで馴染みの深い漆。お寺文化のなかでももちろん使われています。
お供え物を置く漆器、漆塗りの仏壇。
そして、金色に輝く仏像も、金箔を押す下地に漆が塗られています。

本教室では、
仏像の漆塗りを専門とする塗師・伊東泰範の指導のもと、
皆さまご自身で漆を塗っていただきます。

漆でしか表現できない鮮やかな色彩の世界をぜひご体験ください。

 

漆塗りを施す仏像は、 釈迦誕生仏、釈迦涅槃仏、地蔵菩薩、観音菩薩、不動明王の5種類 。漆の色は、黒、赤、クリーム色の三色からお選びください。

漆を塗る前のお地蔵さま(左)とお不動さま(右)。5種類の仏像はいずれも、仏師・三浦耀山師が原型を制作した、像高約9センチのかわいらしい仏さま(樹脂製)です。

2回以上ご参加いただくと、ご自身で漆塗りされた仏像に、異なる色の漆を重ね塗りすることもできます。

必要な道具類はこちらですべて準備いたします。また、乾く前の漆は取扱を誤ると肌がかぶれる成分を含むため、手袋を用意するなど、かぶれ対策を講じて実施いたします。ただし、100パーセントかぶれないことを保証するものではありませんのでご了解ください。

教室は椅子席にて実施いたします。
塗師の先生がお一人お一人を丁寧に指導いたします。

完成した仏像は、教室終了後、漆を乾燥せるためにいったんお預かりし、1カ月程度でご自宅にお送りいたします。

教室では、仏像を安置する台にも、擦り漆塗りを体験していただきます。また、さまざまな香りが楽しめるご家庭用線香セット(写真)をプレゼントいたしますので、ご自宅でのご供養にお役立てください。

 

仏像の特徴とご利益

それぞれの仏像に宿るとされるご利益は次の通りです。仏像を選ぶときの参考としてお役立てください。

名前特徴ご利益
釈迦誕生仏お釈迦さまが生まれた時のお姿です。右手を天に高くかざし、左手を大地に指し、「天上天下唯我独尊」と言ったとされます。心願成就、覚りを開く
釈迦涅槃仏お釈迦さまが生涯を終え、すべての煩悩が亡くなり、涅槃に入ったときのお姿です。心願成就、覚りを開く
地蔵菩薩この世で輪廻の苦しみのなかにいる人々に寄り添う仏さま。特に、子供を守護するとされます。安産、延命(長寿)、健康、水子供養
観音菩薩人々の願いや能力に合わせて様々な形に変化して現れ、救済を成し遂げる仏さまです。心願成就、厄除け
不動明王大日如来の化身。人々の迷いを取り除くため、忿怒の表情を浮かべています。必勝祈願、立身出世、病魔退散

注意事項

  • 車でお越しの方は、お寺の駐車場をご利用ください。ただし、台数に限りがありますので、満車の折には近隣のコインパーキングをご利用ください。
  • お申込み時には、仏像の種類をご指定いただきます。希望される漆の色は、当日におうかがいします。
  • 教室では、仏像を安置する台にも、擦り漆塗りを体験していただきます。また、さまざまな香りが楽しめるご家庭用線香セット(写真)をプレゼントいたしますので、ご自宅でのご供養にお役立てください。
  • 準備の都合上、お申込みの受付は開催前々日までといたします。

体験された方の感想

貴重な体験をさせていただき、また、日常では目にすることも耳にすることもない漆のお話を聞かせていただき、楽しい一日でした。ありがとうございました。(60代・女性/初参加)

初回は黒の漆で地蔵菩薩の全身を塗り、2回目の参加で白の漆で顔と手足に重ね塗りしました。顔を塗る際、まるで仏様が命を得たかのように鮮やかに映え、驚愕しました。重ね塗りの範囲は狭いですが、想像以上に華やかになり、京漆の奥深さを体感しました。(30代・女性/参加回数2回)

塗師・伊東泰範

講師塗師・伊東泰範

1972年京都市生まれ。 3年間のサラリーマンを経験した後、1999年に塗師の師匠に弟子入り。16年の修行を経て2015年に独立し、創 仏具漆工を創立。主に仏像・台座の新調・修復の漆塗りを担う傍ら、佛佛部のメンバーとして、仏具製作の世界をもっと身近に感じて貰えるよう活動している。

 

塗師・伊東泰範 わらべ仏漆塗刻教室

毎月 原則 偶数月第3土曜日 13時30分から16時
参加費:7,000円
定員:12名

開催日程