ドローン仏

ドローンに乗せた仏像、ドローン仏(ぶつ)。
奇抜に思われるかもしれませんが、
実は、奇抜な取り組みではありません。
その根底にあるのはただ、
日本人が千年以上にわたって夢見てきた
「極楽来迎(ごくらくらいこう)」という仏教的な世界観を
ありありと目の当たりにしようという願いです。
極楽来迎とは?

「阿弥陀経」などの経典によれば、信念厚い人々が命を終えるとき、阿弥陀如来が菩薩とともに極楽浄土からお迎えに来られると記されています。これを「極楽来迎」と言います。
平安時代中期から鎌倉時代にかけて、浄土信仰の高まりとともに、極楽来迎図がしきりに仏画のモチーフとして用いられるようになりました。知恩院に伝わる「阿弥陀二十五菩薩来迎図(写真)」はその有名な一つです。当時の人々は、仏画の情景を拝み、極楽への思慕を高めたのでしょう。
ドローン仏、誕生!
しかし、現代においては、「阿弥陀如来が雲に乗って迎えに来る」という情景を表現する方法は、絵画に描く以外にも存在します。
最新のテクノロジーを用いることで、来迎の様子をよりリアルに表現しようと考えた仏師・三浦耀山師は、2018年、自作の阿弥陀三尊像を3Dプリンターで複製し、ドローンに載せて空中を飛来させることに成功しました。
龍岸寺本堂において、ドローン仏3体(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)による立体的な「極楽来迎図」の表現に史上初めて成功したときの様子は、以下からご覧いただけます。

そして完成!

以来、三浦耀山師と龍岸寺は、日本人が大切にしてきた極楽来迎の情景をより忠実に伝えられるように、ドローン仏の革新に取り組んでまいりました。
2022年には、吉江考史氏(株式会社レッドクリフ)の協力により、プログラミングによる編隊飛行を取り入れることに成功。そして、2026年6月、ドローン仏による「阿弥陀二十五菩薩来迎図」が、ついに完成いたしました。
ドローン仏のご参拝について
ドローン仏は、龍岸寺に常に6体をご安置しています。ドローン仏による「極楽来迎図」のご参拝を希望される場合は、「極楽ガイドツアー」を随時開催していますので、お申込みください。
極楽ガイドツアーの流れ(45分コース)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ①読経 | 『般若心経』を読経し、心を落ち着けます。(約5分) |
| ②お寺の解説 | 龍岸寺の歴史や浄土宗の教えについて解説いたします。(約15分) |
| ③極楽来迎図の絵解き | 極楽来迎図をご覧いただき、その世界観について解説いたします。(約5分) |
| ④ドローン仏の解説 | ドローン仏の制作過程についてご説明いたします。(約10分) |
| ⑤ドローン仏 | お念仏とともにドローン仏の編隊飛行による極楽来迎図を拝んでいただきます。(約10分) |