Activity龍岸寺の活動

ドローン仏

ドローンに乗せた仏像、ドローン仏(ぶつ)。
きわめて現代的で先鋭的な試みかもしれませんが、
その根底にあるのは、
日本人が千年以上にわたって願ってきた
仏教的な世界観へのオマージュです。

平安時代~鎌倉時代

「阿弥陀経」などの経典によれば、信念厚い人々が命を終えるとき、阿弥陀如来が菩薩とともに極楽浄土からお迎えに来られると記されています。平安時代中期から鎌倉時代にかけて、浄土信仰の高まりとともに、極楽来迎図がしきりに仏画のモチーフとして用いられるようになりました。知恩院に伝わる「阿弥陀二十五菩薩来迎図」はその有名な一つです。当時の人々は、仏画の情景を拝み、極楽への思慕を高めたのでしょう。

2018年、ドローン仏誕生

現代においては、最新のテクノロジーを用いることで、来迎の様子をよりリアルに表現することができます。2018年11月、龍岸寺での「超十夜祭」において、仏師・三浦耀山師は、自作の阿弥陀三尊像を3Dプリンターで複製し、ドローンに載せて空中を飛来させることに成功しました。

龍岸寺本堂において、ドローン仏3体(阿弥陀如来・観音菩薩・勢至菩薩)による立体的な「極楽来迎図」の表現に史上初めて成功したときの様子は、以下からご覧いただけます。

2022年、ドローン仏の編隊飛行を実現

三浦耀山師と龍岸寺は、日本人が大切にしてきた極楽来迎の情景をより忠実に伝えられるように、日々、ドローン仏の革新に取り組んでいます。「阿弥陀二十五菩薩来迎図」においては、その名称が示すとおり、阿弥陀如来が二十五菩薩とともに人々を迎えに来られますので、ドローン仏26体による極楽来迎を目標に掲げています。

2022年、吉江考史氏の協力により、プログラミングによる編隊飛行が可能になりました。この年にはドローン仏10体による極楽来迎を表現。2024年には、これを上回るドローン仏12体による来迎図を達成しました。

ドローン仏のご参拝について

ドローン仏は、龍岸寺本堂にご安置していますので、お参りいただきましたら、ドローン仏を間近で拝んでいただくことが可能です。ただし、法事や行事等で本堂を使用しているときがありますので、ご予約いただくことをお勧めしています。

特に、ドローン仏が堂内を飛来する「極楽来迎図」のご参拝を希望される場合は、「ガイドツアー」を随時開催していますので、あらかじめお申込みください。