お寺の日々シングルファザー住職の育児日記住職の新しいお寺づくり

ひさしぶり!

ひさしぶり!

せめて超十夜祭終わったぐらいに書き上げようと思いつつ、年末も押し迫ったこんな時期にようやくブログ更新。1年以上ぶりです。楽しみにしてた方、ほんとすみません。

暇になった、というわけではないのですが(返信しなきゃいけないメールとか山積みです……)、2人の小学生をかかえるシングルファザーやりながらでも、いろんなことにチャレンジしようかなと思えるようになってきたこの頃です。

今年の春ぐらいまでは、夜寝るときも「お父さんが一緒じゃないと寝れない~」と言われ、子供と一緒に寝転んでトントンしてたらそのまま寝落ち。 練習 に来てた”てら*ぱるむす”のみんなはとっくに帰り、しーんとしたお寺のなかで、洗濯機のなかから洗濯物を取り出して干し始める……みたいなドタバタの日々。

そんななかでも連載させていただいている原稿の締め切りはなんとか死守してきましたが、それ以上になにか書く余裕など持てず。てら*ぱるむすの運営にも、よっぽど大事な話し合い以外はほとんど関われてませんでした。

なーんて書くと、ブログ読者の多くからは意外に思われるかもしれません。

というのも、去年の秋は、「ナムい」がバズり、「ドローン仏」がさらにバズり。この1年、かつてないほど龍岸寺はメディアの取材ラッシュに合い、私もインタビューに答え続けてきました。しかし、そこに私の功績がどれだけあるか。

「ナムい」は”てら*ぱるむす”がもともと使っていた言葉を、知恩院ライトアップの担当デザイナーがなにげなくフライヤーに使用し、思いがけず注目されたことからの大騒動。ドローン仏さまも、お寺の本堂でフライトさせたいという三浦仏師からの提案を喜んでお手伝いしましたが、その功績の9割以上は三浦さん。

要するに、前衛に立って攻め続ける”てら*ぱるむす”と三浦仏師。一方で後衛で子守しながらたまーに前衛に目をやるぐらいの放任住職。そんな構図でした。 ちなみに、私がこれまでドローン操縦したのはわずかに1度です。

でも、離婚したのが2年前の12月28日なので、この暮れで丸2年。さすがにいろんなことに慣れてきました。私も、子供も。

シングルファザー最初の1年は、毎日が未知との遭遇。自分一人で本当に子育てができるか。不安で仕方なかったです。子供もきっと相当なストレスを抱えていたことでしょう。

思い返すのは去年の大晦日。新年の準備をひととおり終えて、最後に本堂でお念仏。そうすると、最初の1年をなんとか乗り切れたことに感極まって、とめどなく涙が。頬を涙が伝ったときに、毎日精いっぱいの背伸びして生きていこうとしていたこと、そして、本堂での毎朝の祈りの時間がかけがえのなかったことに、はたと気づきました。

祈る場があってこそ、人間は強く生きられるということを、実感しました。阿弥陀さま、ありがとうと感謝しました。心から。

それから1年。今年はおそらく、大晦日に念仏してもそれほどまでに感極まることはないでしょう。

私自身の家事のスキルがアップしてきたのもありますが、それ以上に、子供たちの成長を感じています。

先月は、知恩院お坊さんバンド「ぽくぽくすまいる」に友情出演。そして、てら*ぱるむすのミュージカル「お願い!アミダ先輩」には教師役で出演。「宿題やっておきなさいね」「ご飯食べといてね」と言い残してステージに立てるようになりました。

まあ、どちらも十分な練習ができたわけではないですが、短い時間でも練習に打ち込めてるのは希望。

おそらく来年は、子供がもっと成長してくれて、さらにいろんな可能性にチャレンジできるんじゃないかな。このブログ執筆を含めて。

楽しみにしててください。

皆さま、よいお年を。